MUSIC

2011.04.01 (Fri)
Bobby Womack
Bobby Womack

偉大なソウル・シンガー、Sam Cookeの愛弟子というのもあって、「The Last Soul Man」とも呼ばれている。関西地域の方は、トータス松本氏が2002年にアメリカまで訪ねていったテレビ番組で名前を覚えているかも知れない。

Bobby Womackとしてのソロでのキャリアは1968年リリースのアルバム「Fly Me To The Moon」以降になるのだが、それ以前はThe Valentinosというグループに所属。The Rolling Stonesのカヴァーでも有名な「It's All Over Now」や、「Lookin' For A Love」などのヒット曲がある。

-Fly Me To The Moon/My Prescription-


いわゆる2in1シリーズで販売されているファースト&セカンドアルバム。タイトル曲「Fly Me To The Moon」はみなさんご存知、ジャズのスタンダードナンバーだ。ここではBobby流のソウルミュージックにアレンジされていてなんとも素敵だ!イントロのギターの感じは、、、もう、、、最高だ!この他にもファンキーな「What Is This」、Wilson Pickettとの共作「I'm A Midnight Mover」、Aretha Franklin、Wilson Pickettも取り上げた名曲「I'm In Love」など、聴きところ満載だ!これにセカンドアルバムの「Oh How I Miss You Baby」(大好きな曲!)、「I Left My Heart In San Francisco」、「I'm Gonna Forget About You」なども一度に聴ける、超オススメなアルバム!

-Lookin’ For A Love Again-


たしか、このアルバムを1994年頃、当時のウルフルズのプロデューサー、伊藤銀次さんに教えてもらったのがきっかけで、Bobby Womackを聴くようになったと思う。本当に銀次さんにはいろんな名曲、名盤を教えてもらったなぁ。感謝です!タイトル曲は前出のThe Valentinos時代のセルフカヴァー。1974年リリース。

-Across 110th Street-


映画「Jackie Brown」の主題曲として取り上げられたのもあって、これでBobby Womackを知った人も多いのでは。当時このレコードはあまりにも高すぎて買えなかった。内容はトロンボーン奏者のJ.J. Johnsonとの共作で、半分がインストゥルメンタル、半分がBobby Womackの歌入りという構成。まぁ、映画のサウンドトラックというのもあって仕方のないところなんだが、タイトル曲の他にも「Quicksand」、「If You Don't Want My Love」、「Across 110th Street-Part2」と聴きどころ満載!1972年リリース。

-Now Look/Ronnie Wood-


言わずと知れた現The Rolling Stonesのギタリスト、Ron Woodが1975年にリリースしたソロアルバム。Bobby Womackはこのアルバムで、プロデュース、作詞・作曲、Vocal&Guitarとしてクレジットされている。上記のアルバム「Across 110th Street」に収録されている「If You Don't Want My Love」の再録バージョンも聴ける。

The Rolling Stonesのアルバム「Dirty Work」「Voodoo Lounge」にも参加しているBobby Womack。本当に活動の範囲が幅広く、他にもいろんなところで
「Bobby Womack」の名前がクレジットされているので、興味のある人は目を凝らしてチェックしてみよう!

2011.04.01.
2011.03.01 (Tue)
PARLIAMENT
PARLIAMENT

グループの中心人物、George Clintonのレコード会社との契約の関係上、同時期に「Parliament」と「Funkadelic」という二つのバンドで活動していた。この二つのバンドを総称して「P. Funk」、「P. Funk All Stars」と言われることも。その「P. Funk All Stars」が確か「George Clinton」名義で(ややこしいなぁ)1989年頃来日しており、当時ウルフルズの他のメンバーは観に行っていたようだ。その後、オレが加入した頃は「P. Funk」がバンド内で流行っていた。中でも「Parliament」は全員が好きだったなぁ。もちろん現在も大好きなバンドの一つだ。

その頃、よく聴いたアルバム。

-Up For The Down Stroke-


1974年リリースのこのアルバム。1曲目のタイトル曲は今聴いても超絶にカッコイイ!!!ここでというか、このバンドでベースを弾いているのはJames Brown、J.B.'sで大活躍した、William Collinsこと、William "Bootsie" Collinsだ!そりゃ好きなハズだわ。M-5のヒョウヒョウとした口笛ソロは聴きもの!!!

-Chocolate City-


続いて1975年にリリースされたアルバム。タイトル曲のM-1からゴキゲンなM-2、Sly & The Family Stoneを彷彿させるM-3、名曲「Soul Man」を思い出させるM-9など、名曲、名演が詰まっているアルバムだ!

-Mothership Connection-


ジャケットに写っている宇宙人とおぼしき人物がGeorge Clintonその人なわけなんだが、この作品から「宇宙」がテーマになっていったのか、以降スペイシーなジャケットが続くことになる。が、なんといっても、Fred Wesley、Maceo Parker、Brecker Brothers、Joe Farrellといったホーン隊の参加というのも見逃せないとろだ。M-1からM-7まで踊り続けてしまうこと間違いナシの超名盤!!!

この他にも、今手元になくジャケットが掲載できないのだが「Parliament Live P. Funk Earth Tour」なるライヴ盤も是非とも聴いてみて欲しい。

2011.03.01.
2011.02.01 (Tue)
Allen Toussaint
Allen Toussaint

アラン・トゥーサン

The Metersを知ってからは、New Orleansのいろんな音楽を聴いてきたのだが、「Allen Toussaint」のクレジットは本当によく見かける。あるときはピアニスト、あるときはプロデューサー、あるときはソングライターとして、、、。New Orleansの音楽の発展に貢献してきた中の一人というのは間違いのないこと。

New Orleansの音楽の魅力は、なんと言ってもそのリズムの独自性だろう。シンコペイションの効いたそのリズムは、The Metersしかり、Earl Palmerしかり、Professer Longhair、Dr. John、Lee Dorseyもそう!知れば知るほどもっと深く知りたくなるNew Orleansの音楽!気付いたら陽気なビートが溢れる音楽の世界に着いていた!なんていうのはステキなことだ!!!Allen Toussaintが関係している音楽はそういった場所へ導いてくれるだろう。

そんなAllen Toussaintのソロや関係したアルバムをいくつか紹介しよう。

-Southern Nights-


Allen Toussaintといえばこのアルバムを真っ先に挙げる人が多いんじゃないかな。ウルフルズで初めてニューヨークに行ったとき、当時のプロデューサーの伊藤銀次さんも同行されていて、空き時間に一緒にダウンタウンのレコードショップに行ったのだが、オレがこのレコードを手に取ってしばらく眺めていると「サンコン!良いの見つけたねー!そのアルバム、サンコン絶対大好きだよ!」と勧められるがまま買ったことを思い出してしまう1枚。買って良かったぁ!!!75年リリースの超名盤だ!!!

-Life, Love And Faith-


その昔、このアナログレコードはかなりの高額な値段で取引されていたこともあり、なかなか聴く機会がなかったのだが、CD化されリリースされたときは本当に嬉しかった!「Southern Nights」と同じくミュージシャンのクレジットにはThe Metersのメンバーの名前がしっかりと入っている!72年リリースなので「Southern Nights」よりも前の作品なのだが、このアルバムも名曲揃いだ!!!1曲目の「Victims Of The Darkness」から「Electricity」まで、あっという間に終わってしまう!「Fingers And Toes」のドラムはよく練習したなぁ。

-Nightbirds / Labell-


Patti Labell、Salah Dash、Nona HendryxからなるLabelleの74年のアルバム。もちろんプロデューサーはAllen Toussaint。大ヒット曲「Lady Marmalade」が収録されているのだが、この曲のリズムアレンジがまたカッコイイ!このドラムもコピーすると、とんでもなくおもしろいことに気付くはずだ!!!いわゆる「DISCO」のビートとは全く違うのにダンスチューンとして大ヒットしたのが音楽のおもしろいところ!

-Cahoots/The Band-


最後にもう一枚。Allen Toussaintは1曲目の「Life Is A Carnival」のBrassアレンジでこのアルバムに華を添えている!Van Morrisonも参加しているThe Bandの4作目。71年リリース。

ここに挙げた以外にもAllen Toussaintが関係しているレコードは本当にたくさんあるので、興味を持った方はいろいろと聴いてみて欲しい。


2011.02.01.
2011.01.01 (Sat)
フラワーカンパニーズ
フラワーカンパニーズ

鈴木圭介 - Vo. Harp
グレートマエカワ - Bass
竹安堅一 - Guitar
ミスター小西 - Drums

フラカンことフラワーカンパニーズと出会ったのはいまから15年ほど前。当時、新宿にあったライヴハウス「日清パワーステイション」で、どんとさん&ちほさん、フラカン、そしてウルフルズの3バンドで「Saturday  Night R&R Show」に出演したときだった。なんせ「名古屋からすごいバンドがやってきた!」という噂で持ち切りだったので、楽しみというより、「負けてたまるか!」って気持ちと「やりづらいなぁ、、、」って感じが入り交じった、なんかそんな出会いだったように思う。

その後はお互いのライヴを見に行ったり、新作のCDを送りあったり、と仲良くさせてもらっているのだが、2010年9月、小西くんの足のケガにより4本ほど彼らのツアーを手伝うことになった。

まだツアーでの演奏曲が決まる前に、真っ先に聴き直したアルバムがこのアルバムだった。

-発熱の男-


所属していたレコード会社から離れて、自分達で立ち上げたレーベル「Trash Records」からの第2弾アルバム!ジャケットのインパクト(竹安画伯!)もさることながら1曲目の「発熱の男」を聴いた瞬間の衝撃はいまでも覚えている。いまやライヴでは欠かせなくなった「真冬の盆踊り」、「馬鹿の最高」、「NUDE CORE ROCK'N'ROLL」、「裸の大将」などなど、名曲揃いの超名盤!!!!!オレの大好きなアルバムだ!!!2003年リリース。

-東京タワー-


Trash Recordsから続けざまにリリースされたこのアルバム。なんせタイトル曲が素晴らしい!!!当時のライヴを渋谷O-westに見に行ったのだが、タイトル曲の「東京タワー」を血管がブチ切れんばかりな勢いで歌う圭介くんの姿に、涙が止まらなかったことを思い出す。超名曲だ!!!

-世田谷夜明け前-


「深夜高速」収録のTrash Records第4弾アルバム!この中から今回のツアーでは「深夜高速」、「永遠の田舎者」、「アイム・オールライト」を一緒に演奏させてもらった。「初恋」も名曲だ!

-チェスト!チェスト!チェスト!-


そして2010年11月にリリースされた傑作ニューアルバム!!!なんせ1曲1曲のクオリティが素晴らしい!!!オレが言うのもなんなんだが、本当にいろんな人に聴いてもらいたいアルバムだ!!!

今年で結成22年目を迎えるフラワーカンパニーズ。

日本屈指の最高のライヴバンド。

2011.01.01.
2010.12.01 (Wed)
Little Feat

Lowell George - Gt. Vo.
Richard Hayward - Drums
Paul Barrere - Gt. Vo.
Sam Clayton - Congas
Kenny Gradney - Bass
Bill Payne - Keyboads

現在のメンバー
Paul Barrere
Sam Clayton
Kenny Gradney
Bill Payne
Fred Tackett - Gt.
Gabe Ford - Drums


初めて聴いたのは、おそらく18か19才の頃だったと思う。アメリカン・ロックが好きな友人にCSN&YやRy Cooderなど教えてもらったときに、Little Featの「Sailin'Shoes」も録音してもらったのだが、、、まぁ、、、全然と言っていいほど好きにはなれなかった。いや、このアルバムに収録されている「Willin'(名曲だぁ!)」は大好きだったのでそれ以外の曲はまったくピンとはこなかった。

それから、月日が経ち、年月が過ぎて、New Orleansの音楽など自分なりに探して聴くようになったとき、目の前に出てきたのがLittle Featだった。

-Sailin’ Shoes-


1972年リリースの2ndアルバム。独特なイラストは「Neon Park(本名 Martin'Muller)」なるアメリカのイラストレーターによるもの。以降Little Featのアルバムカヴァーは彼のイラストだ。ファーストアルバムにも収録されていた名曲「Willin'」をリテイク。最初に聴いたのがこのアルバムのテイクだったのもあり、オレは断然こちらの「Willin'」のほうが好きだ。「Teenage Nervous Breakdown」のドラムにはまったくもってシビレるぜぇぇぇえええ!

-Dixie Chicken-


おそらくLittle Featの中で1枚選ぶとしたら、このアルバムを選ぶ人が多いと思われるそんな大名盤がこれだ!上記の「Sailin'Shoes」に続いて、翌年1973年にリリース。タイトル曲「Dixie Chicken」はオレの課題曲の一つ。他にも「Two Trains」、「Fat Man In The Bathtub」など名曲多数。Little Featを初めて聴くという人には自信を持って勧める1枚!

-Waiting For Columbus-

1978年リリースのライヴアルバム!バンドの中心人物だったLowell George在籍時の集大成のようなベストアルバムだと思う。スタジオ録音盤でも、もちろん素晴らしく、凄まじいのだが、このアルバムを聴くとLittle Featというバンドが本当に素晴らしく、凄まじかったのかがよくわかる!なんせDrumsのRichie Haywardの演奏がいちいちカッコよくて、ドラマーとしては聴きのがせないアルバムだ!!!そんなRichie Haywardは今年の8月、64歳という若さで帰らぬ人になってしまった。一度でいいから生で叩く姿を見てみたかった。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

Blues、New Orleans Music、Tex Mex、Jazz、Rock and Roll、などなどあらゆる音楽を噛み砕いて、詰め込まれたものが「Little Feat」なんだと、ここ最近思うようになった。是非とも聴いて見て欲しい。

2010.12.01.
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