2012.01.13 (Fri)
これもブルース 第20回 「レジェンダリー・スーパーハープ・ブルースマン!」
James Cotton
当時この連載が20回目を迎えたときに伝説のBLUES MAN、James Cottonが来日。2008年の7月11日の金曜日、六本木はミッドタウンの中にあるライヴハウス、ビルボードに行ってきた。
1935年、ミッシシッピー生まれ。担当楽器はハープ(ハーモニカのこと。ブルースマンが吹いている10穴ハーモニカを称してブルースハープという)、そして歌。ブルースハープの草分け的存在、Sonny Boy Williamson Ⅱに師事し、1956年から約10年間、Muddy Watersのバンドでハープを吹いている。その後、自身のバンドを組んで活動。1974年にアルバム「100%COTTON」を発表。
-100% COTTON-
昔、トータス氏にこのアルバムを借りたのが、James Cottonを知るきっかけになった。超絶タイトでスピード感あふれる演奏は、いま聴いても熱くなるアルバム!超名盤!!!
Rocket 88/James Cotton Blues Band
19時過ぎに会場に到着。すでに始まっているが御大James Cottonはまだ登場しておらず、バンドメンバーがスローブルースを演奏している。曲の間奏で「プイーン、プイーン」とチョーキングしながらソロを弾きまくってるのはなんとベーシストの方。さすがサービス精神旺盛だ。
そのスローブルースが終わり、いよいよ御大James Cottonの登場。軽快なシャッフルのリズムに合わせて、「Mr. Super Harp!!! Legendary!!! James Cotton!!!!!」と呼び込むと、
「パィーッン!」
といきなりハープの音。ステージ下手からハープを吹きながら登場!おぉー!体がめちゃめちゃデカいー!!!でもその巨体が「Legendary」に相応しく、強烈な存在感を放ってる!黒のハンチング帽に赤いシルク(綿ではなかった)のシャツ、パンツは黒いスラックスだった。首もとにはゴールドのネックレスにゴールドの腕時計、両手の薬指に指輪がガキーン!と光っていた。
73才という高齢を考えると、ステージに椅子が用意されているのは何も不自然には思わない。それどころか両手を振り上げてバンドに指示を出してはハープを吹き、曲が終わったと思ったらすかさず次の曲のイントロを吹き始めたり、ハープを持ってる左手を右手でバシバシ叩いたりするその姿には、終始椅子に座っていても、なにか熱いものを感じた。
ライヴも後半、「I've Got My Mojo Workin'」で客席は大盛り上がり!これにはJames Cottonも気を良くしたのか、リフレインを何度も繰り返していた。もちろんオレも大声でレスポンス。次の「Sweet Home Cicago」で本編が終了。アンコールで出てきたときに巨体を揺すりながら、ダンスというかステップを披露してくれたのだが、さすが、サービス精神が旺盛だわ!サービスといえば、ハープを縦にパクッとくわえる、師匠のSonny Boy Williamson芸もちらっとやってくれたりして、「Mr. Super Harp!!! Legendary BLUES MAN!!! James Cotton!!!!!」のライヴは終了した。
伝説の人というのは観れるだけでも本当にありがたい存在。
「椅子に座っていようが熱いライヴはできるんだ!」と言っているように見えたし、
「ライヴをやり続けることがオレのブルースなんだ!」
とも言っているようにも思った。
そんなことを感じたJames Cottonのライヴだった。
これもブルース。
初掲載:2008.08.01.
加筆、修正:2012.01.13.
当時この連載が20回目を迎えたときに伝説のBLUES MAN、James Cottonが来日。2008年の7月11日の金曜日、六本木はミッドタウンの中にあるライヴハウス、ビルボードに行ってきた。
1935年、ミッシシッピー生まれ。担当楽器はハープ(ハーモニカのこと。ブルースマンが吹いている10穴ハーモニカを称してブルースハープという)、そして歌。ブルースハープの草分け的存在、Sonny Boy Williamson Ⅱに師事し、1956年から約10年間、Muddy Watersのバンドでハープを吹いている。その後、自身のバンドを組んで活動。1974年にアルバム「100%COTTON」を発表。
-100% COTTON-
昔、トータス氏にこのアルバムを借りたのが、James Cottonを知るきっかけになった。超絶タイトでスピード感あふれる演奏は、いま聴いても熱くなるアルバム!超名盤!!!
Rocket 88/James Cotton Blues Band
19時過ぎに会場に到着。すでに始まっているが御大James Cottonはまだ登場しておらず、バンドメンバーがスローブルースを演奏している。曲の間奏で「プイーン、プイーン」とチョーキングしながらソロを弾きまくってるのはなんとベーシストの方。さすがサービス精神旺盛だ。
そのスローブルースが終わり、いよいよ御大James Cottonの登場。軽快なシャッフルのリズムに合わせて、「Mr. Super Harp!!! Legendary!!! James Cotton!!!!!」と呼び込むと、
「パィーッン!」
といきなりハープの音。ステージ下手からハープを吹きながら登場!おぉー!体がめちゃめちゃデカいー!!!でもその巨体が「Legendary」に相応しく、強烈な存在感を放ってる!黒のハンチング帽に赤いシルク(綿ではなかった)のシャツ、パンツは黒いスラックスだった。首もとにはゴールドのネックレスにゴールドの腕時計、両手の薬指に指輪がガキーン!と光っていた。
73才という高齢を考えると、ステージに椅子が用意されているのは何も不自然には思わない。それどころか両手を振り上げてバンドに指示を出してはハープを吹き、曲が終わったと思ったらすかさず次の曲のイントロを吹き始めたり、ハープを持ってる左手を右手でバシバシ叩いたりするその姿には、終始椅子に座っていても、なにか熱いものを感じた。
ライヴも後半、「I've Got My Mojo Workin'」で客席は大盛り上がり!これにはJames Cottonも気を良くしたのか、リフレインを何度も繰り返していた。もちろんオレも大声でレスポンス。次の「Sweet Home Cicago」で本編が終了。アンコールで出てきたときに巨体を揺すりながら、ダンスというかステップを披露してくれたのだが、さすが、サービス精神が旺盛だわ!サービスといえば、ハープを縦にパクッとくわえる、師匠のSonny Boy Williamson芸もちらっとやってくれたりして、「Mr. Super Harp!!! Legendary BLUES MAN!!! James Cotton!!!!!」のライヴは終了した。
伝説の人というのは観れるだけでも本当にありがたい存在。
「椅子に座っていようが熱いライヴはできるんだ!」と言っているように見えたし、
「ライヴをやり続けることがオレのブルースなんだ!」
とも言っているようにも思った。
そんなことを感じたJames Cottonのライヴだった。
これもブルース。
初掲載:2008.08.01.
加筆、修正:2012.01.13.
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