The Beatles are
John Lennon (Gt. Vo.)
Paul McCartney (Bass Vo.)
George Harrison (Gt. Vo.)
Ringo Starr (Drums Vo.)
別名「ファブ・フォー」とも呼ばれるこの4人組はイギリスの港町、リバプール(最近ではイギリスのサッカーチームの名前で聞いたことがある人も多いと思う)の出身。今年の9月には(連載当時)ついにデジタルリマスター盤のCDが発売されるという!(しかもなんとモノラルミックス盤も!)これは本当に待ってましたという感じだ!!!!!今回はいまだに話題が絶えないThe Beatlesを取り上げてみた。
ビートルズに興味を持ったのは高校1年のときだった。担任の男の先生は現代社会や倫理を専門にしている先生で、「ビートルズと、永ちゃんと(矢沢永吉氏)、焼酎があったらなんもいらん!」と良く言っていたのを覚えている。先生の授業にもそんなところがよくでていた。ラジカセを持ってきてThe Beatlesの曲を流したり、矢沢永吉氏の曲を流して「この『サティスファイ』とはどういう意味でしょう?」といきなり英語の授業になったり、アコースティックギターを持ってきて、8ビートのロックンロールを弾き始めたと思ったら「4ビートよりも8ビートのほうが興奮するのは、心臓のビート、心拍に近いからなんですね。バイクのエンジンの振動も一緒で、、、、、」と、いつもオレが思ってもいない切り口で切り込んでくる、刺激的な授業だった。勉強はそんなに好きじゃなかったが、先生の授業はいつも楽しみだった。オレがThe Beatlesに興味をもったのはこの先生のおかげだ。
The Beatlesに興味を持ち出したその頃、時代はアナログレコードからコンパクトディスクに変わりつつあり、当然The Beatlesの全タイトルもCD化されて発売された。そんなある日のこと、新聞のラジオ欄を見ると「特集/ビートルズ」と書いている。アルバム全タイトルCD化にともなって、どうやらアルバムごとにフルで流していたようだ。なんてタイムリーな企画!!!この日の深夜0時、ラジカセに新しいカセットテープをセットして待っていると、「ワン、ツー、スリー、フォー、エッヘン、ワン、ツー、オー」と流れてきたのは「Taxman」。そう、アルバム「Revolver」が流れてきたのだ。
後編につづく
初掲載:2009.04.17.
加筆、修正:2011.02.25.
2008年の2月18日、神戸のジャズ喫茶「JAMJAM」にて。
サンコンJr.:タバコ、ずっと吸われてますよね。
木村:うん、そうね。
サ:でも歌声も全然変わらないじゃないですか。
木:喉にいいことはないんやろうけど、でもむっちゃ悪いってもんでもないんちゃうかな。人って悪いもんて本能で出てくるやんか。溜まりすぎたらやばい!なんとか出さんと!って。
サ:そうですね。歌を歌い出したのはいつ頃なんですか?
木:バンドで歌ったんは「憂歌団」が初めてやなぁ。中学の頃から友達とギター弾いて遊んだりしてて。歌は高校出たぐらいからかな。友達のとこ遊びに行ってて「ちょっと歌ってみたら?」いわれて、ちょっと歌ってみたら、「ええやん、ええやん、歌ったら」みたいな。
サ:えっ、そんなノリやったんですか!
木:そうそうそう。海苔好き?
サ:ガハハハハ!好きです!
木:ハハハハハ、そうかぁ。んで、小学校、中学校時代は人よりキー高いねん。キー高いからみんなに合わせたら低くて、オクターブ上げたら逆に「ワー!」言うわけやん。みんなクスクス笑うんよ。そんな感じやった。ほめてもうたこともなかったわ。
サ:そうなんですか。楽器をやるきっかけはなんだったんですか?
木:親父もギター弾いてたし、友達もギター弾いてたから、まぁ、周りの環境かな。
サ:その当時流行ってた音楽を聴いたり弾いたりしてたんですか?
木:それこそ中学の頃なんかGS(グループサウンズ)みたいなんを、ちょこっとしたりしとったなぁ。ギター持ったら「禁じられた遊び」弾いてみたり、あるやんか、そういうの。
サ:「禁じられた遊び」は僕もやりました。兄貴がギター持ってたから。とりあえずこれを弾けなあかんみたいな。弾けたとこでどうなんやろって感じでしたけど。
木:そうそう、なんとなく「ペンペンペン」とか「チョッチョッチョッ」とやってる間に、コードがあるのとか知り出して、いつのまにか弾けるようになっとった。どうやって覚えたんか知らんねん。そんなんやから人に教えたくても教えられへんのよ。弦の張り方とか、チューニングの仕方もどうやって覚えたんかわからへんねん。やってたらわかってくるやろ!ってやっとったから。
サ:すごいですね!
木:ギターも打楽器もピアノもすぐ音出るやん。もうサックスとか音が出るまで時間がかかるやつは、あかんわ。苦手やわ。
サ:僕もダメですわ。何年か前に、メンバーで管楽器吹けるようになろう!ってトランペット買ったんですけど、僕だけ音出なくて、早々にやめました。
木:ドラムはいつからやってるの?
サ:興味を持ったのは中学からなんですけど、兄が二人いてギターとベースやってたんですよね。で、同じ楽器を始めて教わるのも癪やったんで、じゃあ鍵盤か打楽器かなと。鍵盤は向いてないやろなぁと思ってドラムを選んだんですよ。うちのおかんが「これであんたがドラムやったら兄弟でバンド組めるなぁ」とか言ってましたね。結局組まなかったですけど。
木:ドラム言うたら憂歌団の島田が近所におってんけど、学区が違うからまだ、そんな知らんねん。で、家からドラムの音が聴こえてきて、「お、ここドラムあんねや、このドラ息子めぇ」って思とってん。
サ:ハハハハハ。たしか島田さんの家の裏にある倉庫で練習してたって・・・
木:そう。高校ぐらいかな。島田が軽音(学部)の部長やっとって、「勘太郎と練習したいねんけど部室貸してくれへん?」いうたら「ええよ」って。で家が近所でもあるし、「今度遊びにいってええか?」いうたら「ええよ」って。で行ったらベースの花岡も来てて、そんときはベース弾いたことなかったんやけど、「ギター弾けるんやったら、ベースも弾けるんちゃうか?」ってその場にあったベース弾いて。ほんならおもろいから(ステージ)出てみよかと、そんなノリよ。で金もろうたからみんな嬉しなぁ、いう感じやったな。
サ:わーっ、そんな感じで始まったんですね!そうだ、話が変わるんですけどマディ・ウォーターズと共演したんですよね?たしか80年でしたっけ?
木:うん、そう。マディは一緒にやって、ちょっとしてから亡くなってしもうた。年齢もええ歳やったしなぁ。76年に、スリーピー(・ジョン・エスティスの来日公演の前座とバックバンドを務めた)とやったときも、ちょっとしたら亡くなってもうたし。マディとかバケモンやもんな。
サ:え、バケモンですか???
木:大阪のサンケイホールでやってな、もうええ歳やで。マディの歌声はまぁ、(イメージが)あるやんか。で、ギター弾いてんのパッと見たときにタコみたいやった。
サ:タコ???
木:「ヒュヒュヒュヒュヒュヒュン、ヒュヒュヒュヒュヒュヒュン」てもうここ(手首)フニャフニャや。向こうの人、みんなスナップやわらかいやん。そのボトルのちょっとしたタイミングもあるんやけど、そのちょっとしたタッチな。「うわっ!」って。
サ:へぇー!木村さんでもそう思われたんですか?
木:うん。あれを真似しようとするやつがいたら、アホや。
サ:あー。
木:それぐらい、すごいな。
サ:はー。
木:あのころの人って、バック(バンド)の人もみんなバケモンばっかりやん。なんであんときの人って、みんなあんなにすごいんかなって思うぐらい。エルモア・ジェイムスも超強力やしなぁ。
サ:木村さんが見てもバケモンやと思います?
木:バケモンやで。マディもそうやし、エルモアも、いろんな人いっぱいおるけど、リトル・ウォルターとか聴いてもめちゃめちゃやもんなぁ。悪魔やで。
サ:ガハハハハ!顔もめっちゃ怖いですもんね。
木:顔もそうやけど、音聴いてるだけで、すごい世界観やもんな、、、。
後編につづく。
初掲載:2008.02.29.
加筆、修正:2011.02.11.
アラン・トゥーサン
The Metersを知ってからは、New Orleansのいろんな音楽を聴いてきたのだが、「Allen Toussaint」のクレジットは本当によく見かける。あるときはピアニスト、あるときはプロデューサー、あるときはソングライターとして、、、。New Orleansの音楽の発展に貢献してきた中の一人というのは間違いのないこと。
New Orleansの音楽の魅力は、なんと言ってもそのリズムの独自性だろう。シンコペイションの効いたそのリズムは、The Metersしかり、Earl Palmerしかり、Professer Longhair、Dr. John、Lee Dorseyもそう!知れば知るほどもっと深く知りたくなるNew Orleansの音楽!気付いたら陽気なビートが溢れる音楽の世界に着いていた!なんていうのはステキなことだ!!!Allen Toussaintが関係している音楽はそういった場所へ導いてくれるだろう。
そんなAllen Toussaintのソロや関係したアルバムをいくつか紹介しよう。
-Southern Nights-
Allen Toussaintといえばこのアルバムを真っ先に挙げる人が多いんじゃないかな。ウルフルズで初めてニューヨークに行ったとき、当時のプロデューサーの伊藤銀次さんも同行されていて、空き時間に一緒にダウンタウンのレコードショップに行ったのだが、オレがこのレコードを手に取ってしばらく眺めていると「サンコン!良いの見つけたねー!そのアルバム、サンコン絶対大好きだよ!」と勧められるがまま買ったことを思い出してしまう1枚。買って良かったぁ!!!75年リリースの超名盤だ!!!
-Life, Love And Faith-
その昔、このアナログレコードはかなりの高額な値段で取引されていたこともあり、なかなか聴く機会がなかったのだが、CD化されリリースされたときは本当に嬉しかった!「Southern Nights」と同じくミュージシャンのクレジットにはThe Metersのメンバーの名前がしっかりと入っている!72年リリースなので「Southern Nights」よりも前の作品なのだが、このアルバムも名曲揃いだ!!!1曲目の「Victims Of The Darkness」から「Electricity」まで、あっという間に終わってしまう!「Fingers And Toes」のドラムはよく練習したなぁ。
-Nightbirds / Labell-
Patti Labell、Salah Dash、Nona HendryxからなるLabelleの74年のアルバム。もちろんプロデューサーはAllen Toussaint。大ヒット曲「Lady Marmalade」が収録されているのだが、この曲のリズムアレンジがまたカッコイイ!このドラムもコピーすると、とんでもなくおもしろいことに気付くはずだ!!!いわゆる「DISCO」のビートとは全く違うのにダンスチューンとして大ヒットしたのが音楽のおもしろいところ!
-Cahoots/The Band-
最後にもう一枚。Allen Toussaintは1曲目の「Life Is A Carnival」のBrassアレンジでこのアルバムに華を添えている!Van Morrisonも参加しているThe Bandの4作目。71年リリース。
ここに挙げた以外にもAllen Toussaintが関係しているレコードは本当にたくさんあるので、興味を持った方はいろいろと聴いてみて欲しい。
2011.02.01.
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