Creedence Clearwater Revival (C.C.R.) are
John Fogerty (Vo. Gtr.)
Tom Fogerty (Gtr.)
Stu Cook (Bass)
Doug Clifford (Drums)
正式名称「Creedence Clearwater Revival(頭文字を取ってC.C.R.)」という、いかにも意味ありげなこのバンド名。訳すと「信念を持って清らかな水を甦らせる」ともとれるらしいが、「Creedence」は友達の名前、「Clearwater」は当時のアルコール飲料のCMからの拝借、「Revival」は前身バンド「The Golliwogs」からの活動再開ということを意味して名付けられた、という説の方が有力なようだ。今回は、アメリカが産んだロックンロール・バンド、みんなが大好きなC.C.R.だ!
高校を卒業した頃にファースト・アルバムを聴いた。The Rolling Stonesもカヴァーしていた「Suzie Q(オリジナルはDale Hawkins)」という曲を聴きたくて借りたのだが、そのときは「ふーん、、、」てなもんで、あまり興味がわかなかった。しばらくして大阪は梅田のエスト1にあったレコードショップ、ワルツ堂(残念ながら、いまはもうなくなってしまった)で「Cosmo's Factory」というアルバムを購入。このアルバムを買ったのがきっかけでC.C.R.もよく聴くようになる。
-Cosmo's Factory-
最初に買ったというのもあり、一番愛着のあるアルバムなのは間違いないのだが、今聴いても内容は素晴らしい!痛快なR&R「Travelin' Band」やHanoi Rocksもカヴァーした「Up Around The Bend」、名曲「Who'll Stop The Rain」、「Long As I Can See The Light」など本当に名曲揃いだ!中でもB面1曲目の「Up Around The Bend」は一番好きな曲だ! 1970年リリースの5作目。
-Bayou Country-
-Pendulum-
初掲載:2009.05.29.
加筆、修正:2011.05.27.
The Band are
Levon Helm : Drums, Vo.
Rick Danko : Bass,Vo.
Robbie Robertoson : Gtr. Vo.
Garth Hudson : Key. Sax.
Richard Manuel : Key, Vo.
初めてそのバンド名を聞いたときは、自分の耳を疑ってしまった。「ええっ!!!そんなバンド名のバンドってあんのか?」と。今回はそんな超シンプルな名前のバンド「The Band」にスポットライト!!!
高校を卒業した頃、それまでイギリスのロックバンドに夢中だったオレに「アメリカン・ロック」の洗礼がやってきた!Bob DylanやNeil Young、Janis JoplinにThe Byrds、C.S.N.&Y.にC.C.R.などなど、、、。貸しレコード屋さんで借りたり、友達に録音してもらったりと、急速にアメリカン・ロックとの距離が近くなった。The Bandを聴いたのもその頃。映画「Easy Rider」で使われていた名曲「The Weight」が印象的で、その曲が収録されているファーストアルバム「Music From The Big Pink」を友達に録音してもらったんだが、「The Weight」以外の曲にはなかなか入って行けなかったのをよく覚えている。やはり、ちょっと背伸びして聴いている感じと言ったらいいのか、ぜんぜんピンとはきていなかった。
-Music From The Big Pink-
The Bandのファーストアルバム。どう聴いてもデビューしたてのバンドの演奏には聴こえない。演奏も歌もかなりの腕前だ!それもそのはずで1950年代の終わり頃、The BandはRonnie Hawkinsというシンガーのバックバンド「The Hawks」として活動を始め、1965年にBob Dylanのツアーバンドに抜擢される。その後バンド名を「The Band」に改め、1968年にレコードデビューすることに。この間、約10年の時間が経っているのだから、ファーストアルバムでいきなりの演奏力も納得というもの。1曲目の「Tears Of Rage」のイントロからかなりの渋さがわかると思う。アルバム全体に漂うムードは土臭く、見たこともないのに開拓時代の頃のアメリカの風景が見えるような気になってしまうから不思議だ!!!超大名盤!!!
-The Band-
-The Last Walts-
The Band 誰もが名乗れそうだけど、誰も名乗れないバンド名だと思う今日この頃。
初掲載:2009.05.15.
加筆、修正:2011.04.22.
ー前回のつづきー
ラジオから聴こえてきたThe Beatlesのアルバム「Revolver」は、ちょっとした衝撃だった。それまでのThe Beatlesに対するイメージは、曲で言うところの「Let It Be」であったり、「Yesterday」であったり、「Please Please Me」だったので、よくThe Rolling Stonesを引き合いに出して言われてる「The Beatlesは優等生の音楽で、The Rolling Stonesは不良の音楽」というような、軽はずみなイメージをオレも持っていたのだが、ラジオから聴こえてきた「Revolver」に収録された曲たちは、そんなイメージを軽く吹き飛ばしてくれた。たしかに「Here, There And Everywhere」や「For No One」なんかは優等生の部類に入るかもしれないが、「She Said She Said」や「Tomorrow Never Knows」に「優等生」という言葉は似合わないだろう。George Harrisonの曲「Love You To」に至っては「???」しか出てこなかったように思う。そんなこともあってThe Beatlesのことを初めて毒毒しく、且つサイケデリックに感じた、アルバム「Revolver」はオレにとって思い出深い。
-Revolver-
言わずと知れたThe Beatlesの名盤。盟友Klaus Voormannのジャケットデザインも秀逸だ。当時アナログ盤でモノラルMIXを探しては、大枚はたいて購入していたのだが、CDで聴けるようになったのは本当に嬉しいことだ!!!
「The Beatles=Rock'n'Roll」というのと同じように「The Rolling Stones=Blues」という図式もよく見られる。この「The Beatles VS The Rolling Stones」みたいなところは「優等生VS不良」というよりも「より白人的なThe Beatles VS より黒人的なThe Rolling Stones」といった感じだろうか。とはいっても、The Beatlesにもブルースの影響がみえる曲はたくさんある。John Lennon作の「Yer Blues」なんかはタイトルにも入っているし、「Revolution」のイントロなんかはモロElmore Jamesのスタイルだ。Paul McCartney作の「I’ve Got A Feeling」や「Why Don't We Do It In The Road ?」なんかもそうだろうし、「Helter Skelter」は「Anthology 3」に収録のバージョンを聴いてみるとおもしろいことになっている。George Harrisonの曲にも「For You Blue」や「Old Brown Shoe」など、ブルースからの影響が色濃い曲が存在する。しかもどの曲もアルバム「The Beatles(通称ホワイト・アルバム)」以降の曲というのがおもしろいところ。やはり一種の先祖帰りというか、ルーツミュージックに自然と向かっていったのだろうか。
-Hey Jude-
ブルース生誕100年を記念して作られた、Martin Scorsese制作総指揮の「THE BLUES Movie Project」の中に「Red White And Blues」という映画がある。これは「ブルース」という音楽が当時のイギリスのミュージシャンやバンドによって扉を開かれ、アメリカに逆輸入され「黒人の音楽」としてようやく受け入れられたという話を、Van MorrisonやSteve Winwood、Eric Claptonなどのインタビューを交えて、「ブルース」の影響が当時のイギリスでどんなものだったのかが描かれている。その中で大御所ブルースマンのB.B.Kingが「The BeatlesはRock'n'RollでBLUESじゃない。だが、それでも私は感じた、BLUESの匂いを。」と語っているシーンがあるのだが、上に挙げた曲のタイトルや形式だけのことを言っているのではないのが、その映像からはよくわかる。とても説得力のある言葉だ。興味のある方は是非映画を見てみて欲しい。
そう思ってThe Beatlesのアルバムをファーストアルバムから順番に聴くと、Rock'n'Rollをから始まって、Country Musicを通り、Classicと融合して、そしてBLUESに辿り着く、という道がなんとなく見えてくるのはオレだけだろうか。
いまだに魅力が尽きないThe Beatles。そしてRock'n'RollとBLUESの旅はまだまだ続く。
-Magical Mystery Tour-
初掲載:2009.05.08.
加筆、修正:2011.03.25.
The Beatles are
John Lennon (Gt. Vo.)
Paul McCartney (Bass Vo.)
George Harrison (Gt. Vo.)
Ringo Starr (Drums Vo.)
別名「ファブ・フォー」とも呼ばれるこの4人組はイギリスの港町、リバプール(最近ではイギリスのサッカーチームの名前で聞いたことがある人も多いと思う)の出身。今年の9月には(連載当時)ついにデジタルリマスター盤のCDが発売されるという!(しかもなんとモノラルミックス盤も!)これは本当に待ってましたという感じだ!!!!!今回はいまだに話題が絶えないThe Beatlesを取り上げてみた。
ビートルズに興味を持ったのは高校1年のときだった。担任の男の先生は現代社会や倫理を専門にしている先生で、「ビートルズと、永ちゃんと(矢沢永吉氏)、焼酎があったらなんもいらん!」と良く言っていたのを覚えている。先生の授業にもそんなところがよくでていた。ラジカセを持ってきてThe Beatlesの曲を流したり、矢沢永吉氏の曲を流して「この『サティスファイ』とはどういう意味でしょう?」といきなり英語の授業になったり、アコースティックギターを持ってきて、8ビートのロックンロールを弾き始めたと思ったら「4ビートよりも8ビートのほうが興奮するのは、心臓のビート、心拍に近いからなんですね。バイクのエンジンの振動も一緒で、、、、、」と、いつもオレが思ってもいない切り口で切り込んでくる、刺激的な授業だった。勉強はそんなに好きじゃなかったが、先生の授業はいつも楽しみだった。オレがThe Beatlesに興味をもったのはこの先生のおかげだ。
The Beatlesに興味を持ち出したその頃、時代はアナログレコードからコンパクトディスクに変わりつつあり、当然The Beatlesの全タイトルもCD化されて発売された。そんなある日のこと、新聞のラジオ欄を見ると「特集/ビートルズ」と書いている。アルバム全タイトルCD化にともなって、どうやらアルバムごとにフルで流していたようだ。なんてタイムリーな企画!!!この日の深夜0時、ラジカセに新しいカセットテープをセットして待っていると、「ワン、ツー、スリー、フォー、エッヘン、ワン、ツー、オー」と流れてきたのは「Taxman」。そう、アルバム「Revolver」が流れてきたのだ。
後編につづく
初掲載:2009.04.17.
加筆、修正:2011.02.25.
Small Faces are
Steve Marriott (Vo. Gtr.)
Ronnie Lane (Bass. Vo.)
Ian Mclagan (Key.)
Kenny Jones (Drums)
「・・・シャッラッララーリーーー、ウィーーー!」とTVから突然、聴きなじみのあるフレーズが、、、(連載当時)。もちろん曲はSmall Facesの「Sha-La-La-La-Lee」なんだが、、、うーん?なにか、ちょっと、違う。まず歌っているのが女性で、「シャッラッララーリーーー」以外の歌詞がフランス語のようだ。でも、それが全く違和感なく聴こえ、原曲よりもさらにポップになっているから音楽はおもしろい!自分の好きな曲がTVやラジオから聴こえてくると、単純だが嬉しくなってしまう!そんなこともあって、今回は「Small Faces」を取り上げてみた。
1960年代後期のイギリスで起こった「Mods」というムーヴメントの中、その代表とされたのが前回紹介した「The Who」と今回の「Small Faces」の二つのバンドだった。出身地の違いから「西(ウェスト・エンド)のThe Who、東(イースト・エンド)のSmall Faces」という言い方をされ、比較されることもしばしば。メンバーが小柄だったことと、「顔役」とか「大物」という意味での「フェイス」がバンド名の由来になっているという。
-Small Faces-
1966年にリリースされたファーストアルバム!Sam Cookeのカヴァー曲「Shake」で始まるごきげんなアルバムだ!他にも「Sha-La-La-La-Lee」、「What'cha Gonna Do About It」、「I've Got Mine」などシングル曲も満載。ライナーノーツにもあるが、後のLed Zeppelinを彷彿させる「You Need Loving」は是非聴いてみて欲しい。
Small Facesを教えてくれたのも、高校の頃の友達、山本くんだった。彼には本当にいろいろなバンドやミュージシャンを教えてもらった。初めて聴いたアルバムは「The Autumn Stone」という未発表音源を含むベスト盤だった。その中に収録されていた「Sha-La-La-La-Lee」はもちろんのこと、「All Or Nothing」や「My Minds Eye」はその当時のヘビーローテーションだった。なんせ、突き刺さるようなSteve Marriottの歌声と、熱く激しいバンドの演奏が強烈で、耳から離れなかったのを覚えている。Small Facesも、前回のThe Whoに負けず劣らず、マキシマムなリズム&ブルースを演奏しているバンドだというのは、聴いてもらえるとわかると思う。
-The Autumn Stone-
連載当時、来日していたRod Stewartがその昔、在籍していたバンド「Faces」は、Small FacesからVo.&Gt.のSteve Marriottが脱退し、後任のヴォーカルとしてRod Stewartが、ギタリストとしてRon Woodが参加した際に、二人が小柄じゃなかったので「Small」をとって「Faces」になったという話。
どちらもカッコイイバンドなのだ。
初掲載:2009.04.03.
加筆・修正2011.01.22.
- 2012年
- 2011年
- 2010年